災害対応無人化システム(新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 川島 正)

11月12日 災害対応ロボットワークショップ開催のお知らせ

 近年、国内外で発生している自然災害、インフラや産業施設の事故、原子力災害等に対して、災害対応ロボットの活躍が期待されています。
 災害対応ロボットを社会で創り育て、定着させるためには、どのような技術や施策、国内外の協力体制の構築等の取り組みが求められるか、その議論を深めるための体系的ワークショップとして

“災害対応ロボットワークショップ(NEDO特別講座)”

を、下記の要領で開催します。

 これはNEDO特別講座(ロボット技術経営)の一環として、昨年度から本年度にかけて計画しているもので、災害対応ロボットを社会に実装するための研究や技術のみならず、ソリューションや技術経営の観点から取り上げ、紹介するとともに、議論を深めます。昨年度まで実施されていたNEDOの「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」についても取り上げてまいります。
 本案内の最後の部分に今後の計画を記します。

 なお、このワークショップの内容は、ロボットソリューションの体系的蓄積を念頭においたロボぺディアにアップロードいたします。本ワークショップへの多数のかたのご参画とともに、のちに後日ワークショップの内容を知っていただく上でも、特に、関連ロボット技術、ロボット教育、そして、ロボット技術経営の観点からも、このロボぺディアもあわせてご活用いただければ幸いです。
    

災害対応ロボットワークショップ全体像(敬称略)

1/7 火 浦環(東大,水中ロボット)

主催

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人東京大学

日時

2013年11月12日 15:00〜17:30(開催の都合により時間が変更となることがあります)

場所

東京大学本郷キャンパス工学部2号館3階31A会議室

ご講演

① 災害対応用高所作業ロボット”Super Giraffe”: 三菱重工業株式会社 エネルギー・環境ドメイン 藤田 淳
② 小型移動ロボットの開発:千葉工業大学 吉田 智章

詳細


① 災害対応用高所作業ロボット”Super Giraffe”: 三菱重工業株式会社 エネルギー・環境ドメイン 藤田 淳


スライド4三菱重工は昨年度のNEDO「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」に参画し狭隘部遠隔重量物荷揚/作業台車(以後ロボット)の開発を担当しました。

このロボットの特徴は、災害現場における高所(8m)マニピュレータ作業を遠隔操作で行える点で、人が容易に近づけない場所での活躍が期待されます。また、狭い建屋の中でも自在に移動できるよう設計する必要が有り、移動機構に4輪駆動4輪操舵台車を採用することで、高い機動性も獲得しました。

講演では、ロボット開発に携わったエンジニア視点による解説と、約10か月という短期間での開発を可能とした工夫や技術等、完成したロボットを見るだけでは分からない秘密をお伝えしたい。




② 小型移動ロボットの開発:千葉工業大学 吉田 智章


スライド2作業員の立ち入りが困難なプラント災害時にプラント内階段を移動して情報収集することを想定し、NEDO災害対応無人化システム研究開発プロジェクトにおいて小型移動ロボットと、その操縦訓練シミュレータ、収集した情報を三次元地図上に表示する汚染状況マッピングシステムを開発した。本講演では開発した小型移動ロボットと、これを改良してさらに信頼性を向上させた新しい開発中のロボットについて報告する。また同プロジェクトで開発した汚染状況マッピングと操縦シミュレータについても紹介する。

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なお,当日は「RTM・RTCセミナー」を開催いたします.こちらも合わせてご参加ください
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11月9日 コミュニティ共創ロボティクス -当事者達に評価させるロボット化事業プロジェクト- 開催のお知らせ

概要

社会に課題を求め、社会における解決を考え、それに必要な科学技術を創り出し社会で育て、それを社会に定着させることが求められている。NEDO特別講座(ロボット技術経営)ではロボット技術による課題解決に関わるセミナーを開催している。本セミナーでは、このような研究開発領域を、社会におけるコミュニティと共に作り出す「コミュニティ共創ロボティクス」ととらえ、その意義と、具体的な姿、将来を展望する。これからの産業としてロボット技術を活用した産業が重要になると考えている。
具体的には、ロボット化サービスやロボット化システムの社会実装事例や取り組みを採り上げ、ロボット化産業プロジェクトにおける様々な視点、特に現場、当事者達からの評価の重要性とともに、試みや手法について実例に基づく知見を抽出するとともに、その将来課題を探ることを狙う。

主催

・(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
・千葉工業大学
・東京工業高等専門学校

日時

・11月9日(土) 13:00~17:00 (開場 12:15)

場所

・東京ビッグサイト 会議棟1F 102会議室

プログラム


病院まるごとロボット パナソニック株式会社 北野 幸彦 氏


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福祉ロボット評価手法の研究 独立行政法人産業技術総合研究所(AIST) 西田 佳史 氏


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エンジェルヒアリングの試み 株式会社 国際電気通信基礎技術研究所(ATR) 宮下 敬宏 氏


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デンマークのロボット導入 デンマーク大使館 中島 健祐 氏


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社会実装コンテスト教育 東京工業高等専門学校 浅野 敬一 氏


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社会実装研究 千葉工業大学 富山 健 氏


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災害対応無人化システム 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 川島 正 氏


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写真

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参加登録・お問い合わせ

参加無料です.下記の公式ウェブサイトをご覧ください.
http://www.nikkan.co.jp/eve/irex/symposium/14.html

WG3について:COCN「災害対応ロボットセンター設立構想」プロジェクト 配備WGの検討状況について(株式会社日立製作所 秋本 修)

2011年3月の東日本大震災では各種防災機関が懸命な人命救助活動を実施したが、死者、不明者は約19,000人、その92%は津波による溺死であった。国は将来の大規模災害において人命を守るために、国土強靭化に向けた各種施策を計画・実施している。
配備WGでは発災後の避難誘導及び対策本部の意思決定に必要な早期情報収集、危険な状況下における人命救助活動支援に災害対応ロボットを有効に用いるための配備と運用に関し、既存の各種防災機関に有機的に組み入れる方策を検討しており、その検討状況について紹介する。



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WG2について:災害対応ロボット技術に関する情報収集とデータベース化とその運用(芝浦工業大学 油田 信一)

2013年度COCN「災害対応ロボットセンター設立構想」プロジェクトWG2で検討している、災害対応ロボットに関する技術とニーズのデータベースについて、そのあり方等を報告する
概要:
1.背景と目的(必要性)
・福島原発事故対応における技術カタログの必要性
・災害対応ロボットの技術開発の促進
2.技術カタログとニーズカタログの果たすべき役割
・災害時に適切な技術を生かす(有事)
・災害に役立つ技術を育てる(平時)
3.検討しているデータベースの考え方
(1)対象とする技術の範囲
(2)掲載する内容・項目について
(3)技術情報、ニーズ情報の収集・登録方法
(4)技術の評価 
(5)データベースの継続的な運営について

WG1について:災害対応ロボットの評価・認証・実証試験・フィールド・評価法・訓練・競技会に関する検討(東北大学 田所 諭)

COCN災害対応ロボットセンター設立構想プロジェクトWG1(評価ワーキンググループ)では、災害対応ロボットの評価・認証・実証試験・フィールド・評価法・訓練・競技会に関する検討を進める計画で議論を開始した。本講演では、議論の背景を中心に、その活動の目指すところを紹介する。



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産業競争力懇談会「災害対応ロボットセンター設立構想プロジェクト」の概要(東京大学 淺間 一)


東日本大震災および福島原発事故が発生した際,人が行うことが困難な様々な作業においてロボットや遠隔操作機器の活用が求められたが,迅速かつスムーズにそれらが導入できたわけではない.今後の災害や事故に備えるためには,その課題を分析するとともに,それをいかに解決するか検討する必要がある.産業競争力懇談会では,平成23~24年度に「災害対応ロボットと運用システムのあり方」プロジェクトを実施し,災害対応ロボットの社会実装を行うための提言をまとめた.平成25年度にはそれを受け,「災害対応ロボットセンター設立構想」プロジェクトを実施し,センター設立に向けた提言をまとめている.本講演ではその概要について述べる.

計測・作業要素技術の開発ー水陸両用移動装置(株式会社東芝 小舞 正文)

スライド3
アクセスに困難を伴うような汚濁水が溜まった地下階の調査を想定し、NEDO災害対応無人化システム研究開発プロジェクトにおいて、漏水箇所把握のためのモニタリングデバイスと、そのモニタリングデバイスを搭載することが可能な水陸両用の遠隔移動装置を開発した。また遠隔移動装置の操作を視覚的にサポートする画像処理ソフトウェアを開発した。ここでは、漏水箇所把握のためのモニタリングデバイスとして開発した、音響マイクロフォン、ドップラー流速計および超音波カメラから成る計測システムと本システムを水陸両用移動装置に搭載した組合せ水中試験について紹介する。



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