東京工業高等専門学校では、2011年度から、学生が社会の問題を自分で探し出し、その工学的解決策をユーザーとともに探求する取り組み、「社会実装プロジェクト」を開始した。取り組みは、2012年度から7高専による連携事業に拡大し、文部科学省「大学間連携共同教育推進事業」にも採択されている(http://www.innovative-kosen.jp/)。一方で、取り組みの拡大とともに、日本の工学教育や高専教育が直面する、より大きな問題について考える必要も生じてきた。本報告では、取り組みの背景や現状とともに、新たに見えてきた課題を紹介し、議論をしたいと考えている。
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