サービスロボットに係るリスクと保険(株式会社損害保険ジャパン 桂 浩晃)

スライド1サービスロボットは様々な種類があり、その関係者の方も様々です。よって、そのリスクもそれぞれ相違します。
現在、「ロボット保険」といった汎用商品は、基本的に存在しません。ただし、そのリスクを補償する商品は既存商品(動産総合保険、施設賠償責任保険など)の組み合わせで可能です(原則として個別の商品設計となります)。
なお、ロボットの特徴・管理方法・使用方法などにより、保険引受の可否や保険条件、保険料などが大きく異なります。
ロボットの関係者の方は、ご加入される保険の内容をよくご理解いただいた上で、 想定される事故やリスクを踏まえ、当事者として適切な保険を手配することが必要と考えられます。

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「神戸RT(ロボットテクノロジー)構想」の取り組みについて(神戸市産業振興局経済部工業課 高原 昇)

スライド1 神戸市では、平成14年度より特定非営利活動法人国際レスキューシステム研究機構(IRS)、(公財)新産業創造研究機構(NIRO)神戸ロボット研究所などと連携し、産学民官が一体となって、以下の3つの柱を基本に「神戸RT(ロボットテクノロジー)構想」を推進している。
① ロボット開発を通じた産学官の連携によるものづくり技術の高度化と市内産業の振興
② 市民や次代を担う子どもたちにロボットを通じた夢とものづくりの楽しさを伝える
③ ロボットによる豊かで安全・安心なまちづくりの実現
本講演では、本構想による取り組みの背景や、「神戸ロボット工房」「神戸RTビジネスプラットフォーム」などの事業のご紹介とともに、実際に産学官で取り組んでいる開発案件を通じ、ロボット開発の成果と課題についてご紹介したい。

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あいち次世代ロボット産業振興の取組について(愛知県産業労働部産業振興課次世代産業室 室長補佐 阿知波智司)

スライド1愛知県のロボット製造業は、全国の製造品出荷額等のうち23.9%(平成22年工業統計)を占め、工場で利用される産業用ロボットを中心に、全国トップシェアを誇っています。
 昨今の少子高齢化の進展を背景に、県内の企業や大学では、家庭や医療・介護福祉施設などにおいて利用が期待される生活支援ロボットについても、研究開発が盛んに行われています。
 本県では、今後取り組むべき産業労働政策の中期的な計画「あいち産業労働ビジョン2011-2015」において、ロボット産業の振興を「内需型新産業育成プロジェクト」の一つに位置づけ、企業や大学による実証実験や普及促進の取組を支援しています。
 具体的には、愛・地球博記念公園を次世代ロボットの実証実験の場としての提供や、医療・介護ロボットの展示・講演会の開催など行ってきており、本講演では、こうした取組をはじめ、今年度の計画について紹介します。

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「つくばロボット特区」の取組と今後の方向等について(つくば市 科学技術振興課 大久保 剛史)

スライド1つくば市では、筑波研究学園都市が有するポテンシャルを最大限に活かしつつ、人とロボットが共生する社会を目指して、「人に優しい次世代ロボット技術・産業」の育成に取り組んでいます。
 地域の貴重な資源とも言える地元の大学、研究機関のロボット技術研究者、企業、市民、国家プロジェクト等と連携・協業し、真の産学官民連携を推進しており、これまでの新産業創出や他地域に先駆けた「ロボット特区」における取り組みにより、「特区」ならではの様々なデータや知見、情報、施設・設備、人的ネットワーク、技術交流等が進み、課題等も明らかになってきました。
 今回は、「公道における走行試験」「生活支援ロボット安全検証センター」「つくばチャレンジ(ロボットコンテスト)」等を含めて、つくば市の取組の概要、今後の予定等について説明いたします。
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「さがみロボット産業特区」の取組について(神奈川県 産業労働局 産業・エネルギー部 産業振興課 調整グループ グループリーダー 矢島 裕久)

スライド1 神奈川県では、全国を上回るペースで進む高齢化や、切迫する自然災害への対応が課題となっていますが、これらの課題を解決するには人間の力だけでなく、生活支援ロボットを活用することが有効だと考えています。そこで本県では、平成24年9月に「さがみロボット産業特区」を地域活性化総合特区として指定するよう国に申請し、平成25年2月に指定を受けました。
本特区では、生活支援ロボットの実用化や普及を促進していくことにより、産業面から県民の「いのち」を守り、県民生活の安全・安心の確保や地域社会の活性化を目指しています。具体的には、生活支援ロボットの研究開発・実証実験等の促進や、ロボット関連産業の集積促進に取り組みます。
今回は、これらの取組の概要について説明させていただきます。

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次世代ロボットの法的課題について(花水木法律事務所 小林 正啓)

スライド1わが国が次世代ロボットの開発に取り組んで久しいが、法制度の整備は未だ緒に就いたばかりである。わが国の次世代ロボットが直面する法的課題の現状と将来、世界的取組の一端についてご紹介する。

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「地域・コミュニティーを活用したロボットシステム共創」について(千葉工業大学 平井 成興)

平井 ロボット技術にイノベーションの基盤として期待がよせられて久しい。その一方で、社会へのロボット導入はなかなか進まない状況にある。ロボットの研究開発やプロジェクトの成果の活用を促進するためには、プロジェクトに参画してきた開発者自身の努力だけでなく、社会実装を視野にいれた様々な組織や人材を巻き込んだ普及方法など、新しい工夫が必要と考える。本プロジェクトは地域・コミュニティの特性を活用することでロボットの社会実装実現を強化しようというものである。応用を目指す人材に知れ渡るようにすることをはじめ、実社会のなかでどのようなニーズがあるのか、ロボットの非専門家であるユーザとロボット研究者・技術者・開発者をどのように繋いでゆくのか、社会実装のネックとなっている問題は何なのであるかといった総合的なソリューションの構築を目指している。

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6月11日:日本を元気にするロボットサービスビジネスセミナー   ~地域でキラリと光るロボットソリューションのフロンティア~ 開催のお知らせ

本セミナーでは、サービスロボットビジネスに重要な役割を果たす「損害保険」に係る知見を深めるとともに、各地で先駆的にロボットサービスビジネスに挑戦するフロンティア的企業の活躍ぶりを紹介いたします。これにより、我が国サービスロボットビジネスの活性化に向けた課題等の共有、地域間連携の強化、ビジネス気運の向上等を図るのが本セミナーの目的です。
  ロボットサービスの事業者、ロボット技術者の皆様を始め、関心のある方々、広く一般の皆様の聴講も歓迎します。

 このセミナーで利用されるパワーポイントは、ロボットソリューションの体系的蓄積を念頭においたサイト、ロボペディアに集積していきます。
      http://robopedia.sakura.tv
 本セミナーへの多数の方々のご参画とともに、後日セミナーの内容を知っていただき、特に、関連ロボット技術、ロボット教育、そして、ロボット技術経営の観点からも、このロボペディアもあわせてご活用いただければ幸いです。

主催

千葉工業大学、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人東京大学

日時

2013年6月11日 15時15分から17時30分まで

場所

東京大学本郷キャンパス工学部2号館3階31A会議室

参加費

無料

ご講演

①サービスロボットに係るリスクと保険:株式会社損害保険ジャパン 桂 浩晃
②役立つロボットづくりを目指して:株式会社テムザック 高本 陽一
③ロボットが築くスマートな社会に向けたNEDOの取り組みと見通し:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 技術開発推進部 真野 敦史

詳細


①サービスロボットに係るリスクと保険:株式会社損害保険ジャパン 桂 浩晃


スライド1サービスロボットは様々な種類があり、その関係者の方も様々です。よって、そのリスクもそれぞれ相違します。
現在、「ロボット保険」といった汎用商品は、基本的に存在しません。ただし、そのリスクを補償する商品は既存商品(動産総合保険、施設賠償責任保険など)の組み合わせで可能です(原則として個別の商品設計となります)。
なお、ロボットの特徴・管理方法・使用方法などにより、保険引受の可否や保険条件、保険料などが大きく異なります。
ロボットの関係者の方は、ご加入される保険の内容をよくご理解いただいた上で、 想定される事故やリスクを踏まえ、当事者として適切な保険を手配することが必要と考えられます。


②役立つロボットづくりを目指して:株式会社テムザック 高本 陽一


スライド1 株式会社テムザックは、2000年に創業した福岡県に本社・研究所を持つ、ロボット専業メーカーです。
ユーザーニーズと様々なロボットテクノロジーとをうまくマッチングさせ、人に近い場所でロボットを便利に使ってもらう為の製品化開発を目指しております。
 叉、当社保有の特許技術を使用した、携帯電話等の電話回線を使った遠隔操作ロボットの開発・製作も得意としており、家庭用お留守番ロボット「ロボリア」は携帯電話を利用した一般家庭向けロボットとして量産販売いたしました。
 その他、現在まで製品販売を行った様々なロボットの紹介及び実社会でのロボット導入例をご紹介します。


③ロボットが築くスマートな社会に向けたNEDOの取り組みと見通し:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 技術開発推進部 真野 敦史


スライド1 NEDOは、産業競争力の強化等に向けて、技術開発のナショナルプロジェクト”のみ”を実施している訳ではありません。将来の市場やグローバルな競争を見据えて、競争力の強化に資する多くの取り組みを実施しています。
 例えば、技術の国際標準化、開発者で構成するパートナーシップの運営、将来を見据えた未来像や技術開発課題とロードマップの提示、普及シナリオの調査、大学と連携したNEDO特別講座の設置(人材の育成・交流等)、「ロボット白書」の作成などに、産学官連携の「コーディネータ」となって取り組んでいます。これらの活動を通じて貴重な国税を投じた研究開発の成果を世の中に普及させ、我が国の産業競争力を高めることを通じて、国富として国全体に還元していくことが重要ですし、技術開発プロジェクトのみで競争力が高まるものでもありません。
 今回の講演では、NEDOのロボット技術開発プロジェクトの状況や今後の見通し、ロボット技術の普及を見据えた将来像など、ロボット開発に関連した最新の取り組みや関心事項等をご紹介いたします。

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