9月3日RTM・RTCセミナー開催のお知らせ
NEDO特別講座(ロボット技術経営)では、ロボット産業の活性化、競争力強化を図るため、「国富を担うロボット共通基盤を構築するための人材の育成、交流、研究の活性化」を目指して、「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」 で研究開発されたRTミドルウェアやその上で機能するRTコンポーネントの規格化、標準化、オープンソース化、汎用モジュール化、資格制度化、産業基盤化等を通じた普及と社会定着に取り組んでいます。
本取り組みの一環として、これらの分野をカバーする第一人者の方々をお招きして体系的なセミナーを開催し、ソフトウェアインフラの技術経営に関する議論を深めることとなりました。
このセミナーで利用されるパワーポイントは、ロボットソリューションの体系的蓄積を念頭においたサイト、ロボペディアに集積していきます。
http://robopedia.sakura.tv
本セミナーへの多数の方々のご参画とともに、後日セミナーの内容を知っていただき、特に、関連ロボット技術、ロボット教育、そして、ロボット技術経営の観点からも、このロボペディアもあわせてご活用いただければ幸いです。
主催
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人東京大学
日時
2013年9月3日 12時40分から15時20分まで(開催の都合により時間に変更があります)
場所
東京大学本郷キャンパス工学部2号館3階31A会議室
ご講演
① DAQ-Middlewareについて:高エネルギー加速器研究機構 千代 浩司
② UNRプラットフォームを用いたサービスロボットの実現:国際電気通信基礎技術研究所 (ATR) 亀井 剛次
③ RTM・ROSの相互運用技術:東京大学 岡田 慧
④ インターネットを活用したロボットサービスと関連技術とRSiの取り組み:産業技術大学院大学 成田 雅彦
詳細
①DAQ-Middlewareについて:高エネルギー加速器研究機構 千代 浩司
DAQ-MiddlewareはRT-Middlewareを拡張した実験データ収集用ソフトウェア構築のためのフレームワークです。
加速器を使用した実験には素粒子原子核実験、および物質・生命科学実験などのさまざまな実験があります。実験装置(検出器)から得られるアナログ信号をデジタル化し、さらに計算機に取り込みストレージシステムに格納し、オンラインデータ解析を同時に行うデータ収集システムは大変重要なパートです。最近ではたくさんの計算機を利用しネットワーク分散化したシステムとなっています。
DAQ-Middlewareおよび適用事例などを紹介します。
②UNRプラットフォームを用いたサービスロボットの実現:国際電気通信基礎技術研究所 (ATR) 亀井 剛次
ユビキタスネットワークロボット技術は、 商業施設・病院・家などのさまざまな場所における人々の活動の支援を目的として、ロボット、スマートフォンアプリ、環境センサなどがネットワークを介して連携して人々にサービスを提供するための基盤技術です。
高齢者・障がい者を対象としたライフサポートに関するサービスの実証実験を通して、ロボットやロボットサービスを連携させるための技術仕様の検討と国際標準化を進め、昨年度よりそのソフトウェアをUNRプラットフォームとしてオープンソースで公開しています。
本講演では、UNRプラットフォームの概要と、今後の展開としてのRTミドルウェアとの連携について紹介させていただきます。
本講演では,NEDO知能化プロジェクトでは技術開発をすすめてきたOpenRTMミドルウェアを基盤としたシステムと,海外で急速にユーザを増やしてきているROSを中心としたロボットシステムの間にはどのような連携の形があり,どう行うのが良いのか,その相互運用の在り方について,既存のOpenRTMの通信ミドルウェアやソフトウェアモジュールは活用しながらROSとの連携を行い,そこで開発されたツールや知能モジュールを取り込むOpenRTM-ROS相互運用ソフトウェアについて,実例やサンプルプログラムを交えて紹介する. なお,当日は15時40分より,「災害対応ロボットセミナー」を開催いたします.こちらも合わせてご参加ください. 参加費は無料です Event Registration and Ticketing Powered by Event Espresso
③RTM・ROSの相互運用技術:東京大学 岡田 慧
④インターネットを活用したロボットサービスと関連技術とRSiの取り組み:産業技術大学院大学 成田 雅彦
近年、ロボット技術とインターネットやクラウドとの連携が注目されています。本講演では、これらの動向を概観し、2004年よりインターネットやクラウドを用いたロボットサービスに取り組んできたRSi(ロボットサービスイニシアティブ)の活動を紹介致します。具体的には、RSiの成果の一つであるRSNP(ロボットサービスネットワークプロトコル)、運用中のロボットサービス、RTMとRSiの連携の仕組みとその応用サービス、RTコンポーネントのWebコンテンツ化の試み、クラウド向けのマイクロサービス機能や、RSiのロードマップ等を説明致します。これらを通し、RSiやこの分野への理解を深めて頂きたいと思います。会場の様子
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