3月8日 地域コミュニティーロボット共創活動調査報告会 開催のお知らせ

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 NEDO特別講座(ロボット技術経営)では、地域コミュニティーにおける新規ロボット産業創成の可能性を、これまでのNEDOプロジェクトの成果活用の可能性等を視野に入れながら調査することを目指しています。具体的には、地域共創RT産業創成の可能性の観点から、各地域におけるシーズ/ニーズの把握、事業主体の実態、ソリューションのモデル、その実現に向けた人材育成や社会実装における課題などについて、本研究のベースとなっている事業者連携のモデルや、社会実装と産業化プロセスモデルに基づき、技術経営の視点から検討を行おうというものです。
 今回のセミナーでは、6地域で具体的にどのようなサービス事例を目指しているのかを報告して頂き、共創ロボティクスの可能性をさぐる糸口の議論を行うことを目的としています。

 このセミナーで利用されるパワーポイントは、ロボットソリューションの体系的蓄積を念頭においたロボペディアに集積してゆきます。
      http://robopedia.sakura.tv
 本ワークショップへの多数のかたのご参画とともに、後日ワークショップの内容を知っていただく上でも、特に、関連ロボット技術、ロボット教育、そして、ロボット技術経営の観点からも、このロボぺディアもあわせてご活用いただければ幸いです。

また、当日は午前より、「社会実装コンテスト発表会 」を開催いたします。本セミナーと合わせてご参加頂けましたら幸いです.
3月8日午前 社会実装コンテスト発表会 開催のお知らせ

今回のワークショップ

日時:2013年3月8日 14:30-18:00
場所:東京大学本郷キャンパス工学部2号館 2F 221講義室

講演:

①長谷川 勉氏 RTによる高齢者生活支援の実用化ビジネスモデルを目指して
②池谷 薫氏 商店街を中心とした生活支援サービス・支援システム
③西田 佳史氏 家族を拡大するコミュニティロボット~人生・生活データベースに基づく日常生活圏繋がり支援~
④石黒 周氏 ”ロボット化産業”のビジネスモデル創出のキーアプローチとロボット技術、データベース、コミュニティソリューションの役割
⑤西田 佳史氏 人を動かすコミュニティロボット~生活機能モデルを活用した地域地図の作成と社会参加型リハビリテーション~
⑥山口 亨氏 ー日常の防災を考えるーレジリエント・コミュニティとロボティクス

詳細:


①長谷川 勉氏 RTによる高齢者生活支援の実用化ビジネスモデルを目指して


スライド1【概要】
北九州市は人口100万規模以上の政令 都市では最も高齢化が進み、傾斜地居住高齢者も多いという地域特性がある。住民組織である自治会やNPO
による交通弱者支援・買い物支援などの活動とキーパーソンのネットワーク、大企業から中小企業までのRT産業の技術開発力の蓄積、福祉リハビリ施設や高齢者介護施設の介護従事者と経営者、種々の地域再生活動を行っている大学教員と学生、および行政における医療福祉関連執行予算について調査し「見える化」したうえで、実現しうるサービスとビジネスモデルを提案することを目指す。本講演では、これまでの経緯と調査体制について報告する。


②池谷 薫氏 商店街を中心とした生活支援サービス・支援システム


スライド1
【概要】
 高齢者化により、在宅生活の高齢者が増えている。地元では高齢化率が上がるにつれて購買力が低下し地元商店が失われ、地域全体の活力が低下し生活を困難にしていく循環が発生している。高齢者の安否確認や生活支援のため、見守り・リフォーム・配食・買物支援サービス等が実施されているが、多くはばらばらに提供されているため地域としての活力は上がらない。これらサービスを、地域の商店・業者が「顔の見える」・「連続したサービス」として提供することで、住みよい街ができ地域の活性化が可能であると考える。このためには、地域でこれらサービスを実施するための支援システムが必要であり、高齢者のセンシングによる健康や生活のモニタ、現在~将来にわたり必要なサービスの予測・決定、サービス実施支援に、IRT技術を応用できる。ここでは、これに取組んでいる商店街の紹介と、システム提案を行う。


③西田 佳史氏 家族を拡大するコミュニティロボット~人生・生活データベースに基づく日常生活圏繋がり支援~


スライド1【概要】
日本では、工業社会化に付随し、旧来(農業社会型)の家族システムやコミュニティの機能が崩壊した地域が、今度は、高齢化率が30-40%を超える少子高齢化の波に曝され、社会が雲散霧消する危機が迫っている。その一方で、人相互を繋いだり、人と機器を繋いだり、人生や生活のデータを蓄積することで過去と繋ぐ技術の開発が可能になりつつある。このようなIRT活用社会に相応しい新たな家族やコミュニティの考え方とシステム構成法の開発が強く求められている。本プロジェクトでは、医療機関を核として、拡大家族システムの形成を支援するIRTサービスの調査を進めている。本講演では、障害を有する高齢者や元気高齢者の地域における生活・セーフティネットやそれらの変遷を、生活機能モデルを用いて記述した人生・生活データベースの構築と、それを用いた日常生活圏内の繋がり支援の試みを述べる。


④石黒 周氏 ”ロボット化産業”のビジネスモデル創出のキーアプローチとロボット技術、データベース、コミュニティソリューションの役割


スライド1【概要】
生活とサービス領域における「ロボット化産業」のビジネスモデル創出手法を提示する。その手法では、ビジネスモデルの考案にあたり顧客、競合、コスト、マネジメント、イノベーションの5つの視点と、暗黙知の形式知化、顧客との価値共創、トータルバリュープロポジション、パーソナライゼーションの4つのアプローチを取り入れる。これらのアプローチにロボット技術(RT)とデータベース(DB)というツールを取り入れることにより各視点間で生じるトレードオフの関係に新たな最適点を導き出す方法を考案する。また、高齢者や要介護者を対象としたロボット化事業に対してはRT、DBに加え、コミュニティ・ソリューション(CS)ツールを組合せる手法を考案し、A社が開発した高齢化が進む団地を一つのコミュニティ事例として、B社が検討中の高齢者向けの新事業の創出検討の中で、その手法と各ツールの役割を検証する。


⑤西田 佳史氏 人を動かすコミュニティロボット~生活機能モデルを活用した地域地図の作成と社会参加型リハビリテーション~


スライド2【概要】
疾病をせずに、あるいは、障害を持たずに一生を終える人はいない。しかし,万人が経験する、生活機能低下時の生活のリデザインを支援する科学技術は存在しないために、軽度の生活機能低下であってもこれが深刻な閉じこもりや寝たきり状態に至る生活不活発病(廃用症候群)の問題が深刻化している。本プロジェクトでは、生活機能低下時の生活リデザインを可能とする科学技術開発と産業創造を、地域参加型研究アプローチ(CBPR)で進めている。本講演では、神戸市のリハビリテーション病院と協力し、個々の患者の生活機能を考慮することができるコミュニティ地図を作成し、これを用いて,患者がコミュニティの中を動くことで社会と繋がり続けることを支援する社会参加型リハビリテーション技術の開発とその展望を述べる。


⑥山口 亨氏 ー日常の防災を考えるーレジリエント・コミュニティとロボティクス


yamaguchi_presentation【概要】
日常の防災を考えるうえで、防災力のあるレジリエント・コミュニティが注目されている。
また、ロボティクス技術がその助けとなりうる可能性が大きい。前述の目的で実施している八王子自主PJにおける活動を示す。


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