11月9日 コミュニティ共創ロボティクス -当事者達に評価させるロボット化事業プロジェクト- 開催のお知らせ
概要
社会に課題を求め、社会における解決を考え、それに必要な科学技術を創り出し社会で育て、それを社会に定着させることが求められている。NEDO特別講座(ロボット技術経営)ではロボット技術による課題解決に関わるセミナーを開催している。本セミナーでは、このような研究開発領域を、社会におけるコミュニティと共に作り出す「コミュニティ共創ロボティクス」ととらえ、その意義と、具体的な姿、将来を展望する。これからの産業としてロボット技術を活用した産業が重要になると考えている。
具体的には、ロボット化サービスやロボット化システムの社会実装事例や取り組みを採り上げ、ロボット化産業プロジェクトにおける様々な視点、特に現場、当事者達からの評価の重要性とともに、試みや手法について実例に基づく知見を抽出するとともに、その将来課題を探ることを狙う。
主催
・(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
・千葉工業大学
・東京工業高等専門学校
日時
・11月9日(土) 13:00~17:00 (開場 12:15)
場所
・東京ビッグサイト 会議棟1F 102会議室
プログラム
病院まるごとロボット パナソニック株式会社 北野 幸彦 氏
福祉ロボット評価手法の研究 独立行政法人産業技術総合研究所(AIST) 西田 佳史 氏
エンジェルヒアリングの試み 株式会社 国際電気通信基礎技術研究所(ATR) 宮下 敬宏 氏
デンマークのロボット導入 デンマーク大使館 中島 健祐 氏
社会実装コンテスト教育 東京工業高等専門学校 浅野 敬一 氏
社会実装研究 千葉工業大学 富山 健 氏
災害対応無人化システム 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 川島 正 氏
写真
参加登録・お問い合わせ
参加無料です.下記の公式ウェブサイトをご覧ください.
http://www.nikkan.co.jp/eve/irex/symposium/14.html
「地域・コミュニティーを活用したロボットシステム共創」について(千葉工業大学 平井 成興)
ロボット技術にイノベーションの基盤として期待がよせられて久しい。その一方で、社会へのロボット導入はなかなか進まない状況にある。ロボットの研究開発やプロジェクトの成果の活用を促進するためには、プロジェクトに参画してきた開発者自身の努力だけでなく、社会実装を視野にいれた様々な組織や人材を巻き込んだ普及方法など、新しい工夫が必要と考える。本プロジェクトは地域・コミュニティの特性を活用することでロボットの社会実装実現を強化しようというものである。応用を目指す人材に知れ渡るようにすることをはじめ、実社会のなかでどのようなニーズがあるのか、ロボットの非専門家であるユーザとロボット研究者・技術者・開発者をどのように繋いでゆくのか、社会実装のネックとなっている問題は何なのであるかといった総合的なソリューションの構築を目指している。
・ブラウザにGoogleアカウントを設定すると,ブラウザ上で発表資料がご覧頂けます.
発表資料(PDF)ダウンロード
6月11日:日本を元気にするロボットサービスビジネスセミナー ~地域でキラリと光るロボットソリューションのフロンティア~ 開催のお知らせ
本セミナーでは、サービスロボットビジネスに重要な役割を果たす「損害保険」に係る知見を深めるとともに、各地で先駆的にロボットサービスビジネスに挑戦するフロンティア的企業の活躍ぶりを紹介いたします。これにより、我が国サービスロボットビジネスの活性化に向けた課題等の共有、地域間連携の強化、ビジネス気運の向上等を図るのが本セミナーの目的です。
ロボットサービスの事業者、ロボット技術者の皆様を始め、関心のある方々、広く一般の皆様の聴講も歓迎します。
このセミナーで利用されるパワーポイントは、ロボットソリューションの体系的蓄積を念頭においたサイト、ロボペディアに集積していきます。
http://robopedia.sakura.tv
本セミナーへの多数の方々のご参画とともに、後日セミナーの内容を知っていただき、特に、関連ロボット技術、ロボット教育、そして、ロボット技術経営の観点からも、このロボペディアもあわせてご活用いただければ幸いです。
主催
千葉工業大学、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人東京大学
日時
2013年6月11日 15時15分から17時30分まで
場所
東京大学本郷キャンパス工学部2号館3階31A会議室
参加費
無料
ご講演
①サービスロボットに係るリスクと保険:株式会社損害保険ジャパン 桂 浩晃
②役立つロボットづくりを目指して:株式会社テムザック 高本 陽一
③ロボットが築くスマートな社会に向けたNEDOの取り組みと見通し:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 技術開発推進部 真野 敦史
詳細
①サービスロボットに係るリスクと保険:株式会社損害保険ジャパン 桂 浩晃
サービスロボットは様々な種類があり、その関係者の方も様々です。よって、そのリスクもそれぞれ相違します。
現在、「ロボット保険」といった汎用商品は、基本的に存在しません。ただし、そのリスクを補償する商品は既存商品(動産総合保険、施設賠償責任保険など)の組み合わせで可能です(原則として個別の商品設計となります)。
なお、ロボットの特徴・管理方法・使用方法などにより、保険引受の可否や保険条件、保険料などが大きく異なります。
ロボットの関係者の方は、ご加入される保険の内容をよくご理解いただいた上で、 想定される事故やリスクを踏まえ、当事者として適切な保険を手配することが必要と考えられます。
②役立つロボットづくりを目指して:株式会社テムザック 高本 陽一
株式会社テムザックは、2000年に創業した福岡県に本社・研究所を持つ、ロボット専業メーカーです。
ユーザーニーズと様々なロボットテクノロジーとをうまくマッチングさせ、人に近い場所でロボットを便利に使ってもらう為の製品化開発を目指しております。
叉、当社保有の特許技術を使用した、携帯電話等の電話回線を使った遠隔操作ロボットの開発・製作も得意としており、家庭用お留守番ロボット「ロボリア」は携帯電話を利用した一般家庭向けロボットとして量産販売いたしました。
その他、現在まで製品販売を行った様々なロボットの紹介及び実社会でのロボット導入例をご紹介します。
③ロボットが築くスマートな社会に向けたNEDOの取り組みと見通し:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 技術開発推進部 真野 敦史
NEDOは、産業競争力の強化等に向けて、技術開発のナショナルプロジェクト”のみ”を実施している訳ではありません。将来の市場やグローバルな競争を見据えて、競争力の強化に資する多くの取り組みを実施しています。
例えば、技術の国際標準化、開発者で構成するパートナーシップの運営、将来を見据えた未来像や技術開発課題とロードマップの提示、普及シナリオの調査、大学と連携したNEDO特別講座の設置(人材の育成・交流等)、「ロボット白書」の作成などに、産学官連携の「コーディネータ」となって取り組んでいます。これらの活動を通じて貴重な国税を投じた研究開発の成果を世の中に普及させ、我が国の産業競争力を高めることを通じて、国富として国全体に還元していくことが重要ですし、技術開発プロジェクトのみで競争力が高まるものでもありません。
今回の講演では、NEDOのロボット技術開発プロジェクトの状況や今後の見通し、ロボット技術の普及を見据えた将来像など、ロボット開発に関連した最新の取り組みや関心事項等をご紹介いたします。
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ー日常の防災を考えるーレジリエント・コミュニティとロボティクス(首都大学東京 山口 亨)
人を動かすコミュニティロボット~生活機能モデルを活用した地域地図の作成と社会参加型リハビリテーション~(産業技術総合研究所 西田 佳史)
【概要】
疾病をせずに、あるいは、障害を持たずに一生を終える人はいない。しかし,万人が経験する、生活機能低下時の生活のリデザインを支援する科学技術は存在しないために、軽度の生活機能低下であってもこれが深刻な閉じこもりや寝たきり状態に至る生活不活発病(廃用症候群)の問題が深刻化している。本プロジェクトでは、生活機能低下時の生活リデザインを可能とする科学技術開発と産業創造を、地域参加型研究アプローチ(CBPR)で進めている。本講演では、神戸市のリハビリテーション病院と協力し、個々の患者の生活機能を考慮することができるコミュニティ地図を作成し、これを用いて,患者がコミュニティの中を動くことで社会と繋がり続けることを支援する社会参加型リハビリテーション技術の開発とその展望を述べる。
”ロボット化産業”のビジネスモデル創出のキーアプローチとロボット技術、データベース、コミュニティソリューションの役割(千葉工業大学 石黒 周)
【概要】
生活とサービス領域における「ロボット化産業」のビジネスモデル創出手法を提示する。その手法では、ビジネスモデルの考案にあたり顧客、競合、コスト、マネジメント、イノベーションの5つの視点と、暗黙知の形式知化、顧客との価値共創、トータルバリュープロポジション、パーソナライゼーションの4つのアプローチを取り入れる。これらのアプローチにロボット技術(RT)とデータベース(DB)というツールを取り入れることにより各視点間で生じるトレードオフの関係に新たな最適点を導き出す方法を考案する。また、高齢者や要介護者を対象としたロボット化事業に対してはRT、DBに加え、コミュニティ・ソリューション(CS)ツールを組合せる手法を考案し、A社が開発した高齢化が進む団地を一つのコミュニティ事例として、B社が検討中の高齢者向けの新事業の創出検討の中で、その手法と各ツールの役割を検証する。