RTミドルウェアの普及に向けて(産業技術総合研究所 金広 文男)
ロボット開発におけるSysMLの活用(株式会社チェンジビジョン 岩永 寿来)
ロボットおよび組込みソフトウェア向けのオープンなライブラリOpenEL(組込みシステム技術協会 理事、アップウィンドテクノロジー・インコーポレイテッド 代表取締役社長 中村 憲一)
1月7日 RTM・RTCセミナー開催のお知らせ
NEDO特別講座(ロボット技術経営)では、ロボット産業の活性化、競争力強化を図るため、「国富を担うロボット共通基盤を構築するための人材の育成、交流、研究の活性化」を目指して、「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」 で研究開発されたRTミドルウェアやその上で機能するRTコンポーネントの規格化、標準化、オープンソース化、汎用モジュール化、資格制度化、産業基盤化等を通じた普及と社会定着に取り組んでいます。
本取り組みの一環として、これらの分野をカバーする第一人者の方々をお招きして体系的なセミナーを開催し、ソフトウェアインフラの技術経営に関する議論を深めることとなりました。
このセミナーで利用されるパワーポイントは、ロボットソリューションの体系的蓄積を念頭においたサイト、ロボペディアに集積していきます。
http://robopedia.sakura.tv
本セミナーへの多数の方々のご参画とともに、後日セミナーの内容を知っていただき、特に、関連ロボット技術、ロボット教育、そして、ロボット技術経営の観点からも、このロボペディアもあわせてご活用いただければ幸いです。
主催
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人東京大学
日時
2014年1月7日 10:50〜12:50(開催の都合により時間に変更があります)
場所
東京大学本郷キャンパス工学部2号館3階31A会議室
ご講演
① ロボットおよび組込みソフトウェア向けのオープンなライブラリOpenEL:(一社)組込みシステム技術協会 理事、アップウィンドテクノロジー・インコーポレイテッド代表取締役社長 中村 憲一
② ロボット開発におけるSysMLの活用:株式会社チェンジビジョン 岩永 寿来
③ RTミドルウェアの普及に向けて:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 金広 文男
詳細
① ロボットおよび組込みソフトウェア向けのオープンなライブラリOpenEL:(一社)組込みシステム技術協会 理事、アップウィンドテクノロジー・インコーポレイテッド 代表取締役社長 中村 憲一
OpenEL(Open Embedded Library)とは、モータの制御やセンサの入出力等におけるソフトウェア・インタフェースを標準化した次世代のロボット開発プラットフォームである。現在、(一社)組込みシステム技術協会(JASA)が中心となって仕様策定作業を進めるとともに、米国を拠点とする世界的な標準化団体であるOMG (Object Management Group)において、世界各国にOpenELの国際標準化を提案している。本講演では、OpenEL 1.0の仕様、OMGにおける国際標準化活動、今後のロードマップ等について紹介する。
② ロボット開発におけるSysMLの活用:株式会社チェンジビジョン 岩永 寿来
ロボット開発においても、システムの理解や開発者間での円滑なコミュニケーションのため、モデル駆動開発の重要性が高まっています。それに伴い、システムエンジニアリングのための標準モデリング言語 Systems Modeling Language(SysML)がロボット開発でも用いられるようになってきました。このようななか、開発者間のコミュニケーションに留まらず、ロボット開発を効率的に行うために、SysMLとRTミドルウェアとの連携が求められています。
そこで、本講演ではSysMLの概要や、ロボット開発におけるSysMLを用いたモデル駆動開発を効率的に行うための取り組みについてご紹介します。
③ RTミドルウェアの普及に向けて:独立行政法人産業技術総合研究所 金広 文男
RTミドルウェア(RTM)とはRTコンポーネント(RTC)と呼ぶロボットの機能要素のソフトウェアモジュールを組み合わせてロボットシステムを構築するためのソフトウェアプラットフォームである。これまでに複数のプロジェクトでRTM自体の開発、RTCの開発、RTM/RTCを用いたアプリケーションの開発が行われてきた。しかし、開発開始から10年を経た今でも十分に普及したとは言えない状況にある。そこで本講演ではこれまでの取り組みを振り返り、利用状況や潜在ユーザの意見から現状を分析し、今後取るべき方策について考察を行う。
なお,当日は,「災害対応ロボットセミナー」を開催いたします.こちらも合わせてご参加ください.
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