産業ロボットのための3次元ビジョン~研究開発から社会実装へ~ (立命館、株式会社三次元メディア 徐剛)

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 2011年の産業ロボットの世界出荷は史上最高の14万台に達した。ティーチング動作を繰り返すことで実現可能なロボットアプリケーションが
たくさんある一方、部品箱から部品を取り出す単純作業は相変わらず人間が行っている。その自動化には、3次元物体認識をベースにした3次元ビジョンが必要であるが、30年以上の研究開発を経て、この技術はようやく実用レベルに達しつつある。これにより、年間300億円の3次元ロボットビジョン市場が数年後創出されると期待されている。
 3次元物体認識という技術課題を学術的観点から明らかにした上で、その解決方法について紹介する。更に、講演者が経営する三次元メディア社で取り組む3次元ロボットビジョンセンサの製品化と事業化を紹介し、技術革新による価値創造においてリーダーに求められる役割について考察、紹介するとともに、議論したい。



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ロボット最適化で工場自動化を強力推進 (株式会社MUJIN 滝野一征)

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我が国は産業用ロボットの稼働台数、生産シェアともに世界一のロボット大国と言われ、これまで自動車や半導体産業を中心にロボットによる自動化、効率化 がすすめられてきました。にも関わらず現状は、ロボットのシステム作成には専門的な知識と膨大な時間が必要なため、工場におけるロ ボットの活用はいまだ限定的な状況です。ロボットを更に普及させるには自動化コストの大半を占めるインテグレーションコストを削減する事が必要不可欠です。産業用ロボットのレイアウト、ティーチング作業は30年前から、相変わらず人力に頼っているため自動化システムのコストを膨らます最大要因となっています。 
本問題を解決するため、株式会社MUJINでは「MUJINコントローラ」を開発販売しており、事例を通してロボットのインテグレーションコストの大幅削減がいかにロボット市場の拡大につながるかを紹介します。

知能ロボットソフトウェアの産業展開によるオープンイノベーション拠点の創出(東京大学 岡田 慧)

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 文部科学省・大学発新産業創出拠点プロジェクトでは,ポテンシャルは高いがリスクも高い大学等の研究拠点におけるシーズ技術に関して,事事業化ノウハウを持った人材(「事業プロモータ」)ユニットを活用し,事業戦略・知財戦略・市場・出口を見据え,ベンチャーの創業を目指した研究開発を実施することを目的として平成24年度から始まった事業です.
「知能ロボットソフトウェアの産業展開によるオープンイノベーション拠点の創出」プロジェクトでは研究拠点である東京大学情報システム工学研究室事業プロモータである(株)東京大学エッジキャピタルが一体となり,オープンソースの知能ロボットのソフトウェア基盤技術を核とし,産業ロボットメーカ,研究ロボットメーカ,ロボットベンチャー各社を巻き込みながらロボット分野における事業化に向けた開発をすすめ,世界を驚かせるような新商品・サービスを創り出す企業体を創出することで,日本のロボット分野における国際的競争力の向上に質することを目的としています.本講演ではこのプロジェクトの概要を紹介させていただきます.



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2月28日 RT起業セミナー 開催のお知らせ

ロボット技術に関連した事業を立ち上げられた起業家の皆様より、起業のきっかけとなったコア技術やビジネスモデル、起業時のご苦労、事業の現状などについてご紹介頂くセミナーを開催することとなりました。多数のかたのご出席を募ります。
このセミナーは、ロボット産業の競争力を強化するための議論・研究の場を形成するためのNEDO特別講座の一環として実施するもので、RT周辺研究や人材育成、新規プロジェクトの企画立案を念頭においた人的交流として、ロボットを社会に実装するための技術経営の観点からすすめているものです。
このセミナーで利用されるパワーポイントは、」ロボットソリューションの体系的蓄積を念頭においたロボペディアに集積してゆきます。

http://robopedia.sakura.tv

本ワークショップへの多数のかたのご参画とともに、のちに後日ワークショップの内容を知っていただく上でも、特に、関連ロボット技術、ロボット教育、そして、ロボット技術経営の観点からも、このロボぺディアもあわせてご活用いただければ幸いです。

日時:2013年2月28日 13:00〜
場所:東京大学本郷キャンパス工学部2号館2階 221講義室

【講演】

順序には変更がございます
①岡田慧;知能ロボットソフトウェアの産業展開によるオープンイノベーション拠点の創出
②滝野一征;ロボット最適化で工場自動化を強力推進
③徐剛;産業ロボットのための3次元ビジョン~研究開発から社会実装へ~
④宇井吉美:よく生き よく死ぬ 未来つくり
⑤榊原健太郎;IT業界における最近の起業状況及び動向と、日本からグーグル、facebookのようなITサービスを生み出す方法とは?

【詳細】

①岡田慧(東大);知能ロボットソフトウェアの産業展開によるオープンイノベーション拠点の創出

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文部科学省・大学発新産業創出拠点プロジェクトでは,ポテンシャルは高いがリスクも高い大学等の研究拠点におけるシーズ技術に関して,事事業化ノウハウを持った人材(「事業プロモータ」)ユニットを活用し,事業戦略・知財戦略・市場・出口を見据え,ベンチャーの創業を目指した研究開発を実施することを目的として平成24年度から始まった事業です.
「知能ロボットソフトウェアの産業展開によるオープンイノベーション拠点の創出」プロジェクトでは研究拠点である東京大学情報システム工学研究室事業プロモータである(株)東京大学エッジキャピタルが一体となり,オープンソースの知能ロボットのソフトウェア基盤技術を核とし,産業ロボットメーカ,研究ロボットメーカ,ロボットベンチャー各社を巻き込みながらロボット分野における事業化に向けた開発をすすめ,世界を驚かせるような新商品・サービスを創り出す企業体を創出することで,日本のロボット分野における国際的競争力の向上に質することを目的としています.本講演ではこのプロジェクトの概要を紹介させていただきます.

②滝野一征(株式会社MUJIN);ロボット最適化で工場自動化を強力推進

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我が国は産業用ロボットの稼働台数、生産シェアともに世界一のロボット大国と言われ、これまで自動車や半導体産業を中心にロボットによる自動化、効率化がすすめられてきました。にも関わらず現状を見ると、ロボットのシステム作成には専門的な知識と経験、または多大なコストがかかるため、工場におけるロボットの活用はいまだ限定的な状況です。ロボットを更に普及させるには自動化コストの大半を占めるインテグレーションコストを削減する事が必要不可欠です。
本問題を解決するため、株式会社MUJINでは世界一の逆運動学解析ソフトであるOpenRAVEを核として、産業用ロボットのプログラミング時間の大幅削減や自動化システムの効率化に大きく貢献するサービスを展開しております。

③徐剛(立命館、株式会社三次元メディア); 産業ロボットのための3次元ビジョン~研究開発から社会実装へ~

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2011年の産業ロボットの世界出荷は史上最高の14万台に達した。ティーチング動作を繰り返すことで実現可能なロボットアプリケーションが
たくさんある一方、部品箱から部品を取り出す単純作業は相変わらず人間が行っている。その自動化には、3次元物体認識をベースにした3次元ビジョンが必要であるが、30年以上の研究開発を経て、この技術はようやく実用レベルに達しつつある。これにより、年間300億円の3次元ロボットビジョン市場が数年後創出されると期待されている。
3次元物体認識という技術課題を学術的観点から明らかにした上で、その解決方法について紹介する。更に、講演者が経営する三次元メディア社で取り組む3次元ロボットビジョンセンサの製品化と事業化を紹介し、技術革新による価値創造においてリーダーに求められる役割について考察、紹介するとともに、議論したい。

④宇井吉美(株式会社aba(あば));よく生き よく死ぬ 未来つくり

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高齢化社会の今、医療や介護をマンパワーのみで支えることは難しい。この課題を解決するべく、私たちabaは技術を持って医療介護業界を支えていきたいと考えている。第一製品は寝たきりの高齢者の排泄を検知する「排泄検知シートLifilm(リフィルム)」である。いつ、排泄があったのかをデータ蓄積し、排泄タイミングを事前に介護士に知らせることを目的としている。また単なる排泄情報提供に留まらず、情報の使い方を含めたコンサルティングまでを全体のサービスとしている。本講演では、Lifilmの開発経緯、Lifilmの今後の展望、abaが目指す医療介護業界の未来について講演する。

⑤榊原健太郎(サムライインキュベート);IT業界における最近の起業状況及び動向と、日本からグーグル、facebookのようなITサービスを生み出す方法とは?

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IT業界における起業に対する、”インキュベーター、サムライインキュベートの役割とその動向”、そして、そこで行われているビジネスアイデアの発想法”ビジネスアイデアを発想するための4つの方法”、最後に、成功している起業家に共通に見られる”成功する起業家の8つのマインド”に関して共有をさせて頂き、日本初の世界を制するITサービスをどのようにすれば、創出できるのかを議論できればと思っています。


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写真集

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ロボット創成教育 (九州大学工学部電気情報工学科 教授 倉爪亮)

目標(対象者と教育目標)

九州大学電気情報工学科1年生を対象に、入学直後から半年間で、ロボットを構成するハードウエア、ソフトウエアの基礎技術を体得させ、創造性を養う

セールスポイント

ロボットによるサッカー競技を基本に、ルール作りも含めて学生に任せることで、様々なタイプのロボットが創作され、ものづくりの楽しさを実感できる

概要

複数のアクチュエータ、センサ、CPUを結合したロボットを設計、製作し、競技ルールに沿った「強いロボット」を製作する

工夫点

最初の数時間の講義の後は学生の自主性に任せる
大学院生をRAとして雇用し、より学生に近い立場から自由なディスカッションが行える環境を整える

成果

2004年より実施し、これまでに様々なタイプのロボットが製作され、創造性教育に効果を上げている

作成者、連絡先

倉爪 亮、092-802-3611 kurazume@is.kyushu-u.ac.jp

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SICE SI部門:モーションメディア コンテンツ コンテスト (広島市立大学情報科学部システム工学科 教授 岩城敏)

目標(対象者と教育目標)

コンテスト参加者は学生だけではなくメーカ・デザイナ・ベンチャー企業等異業種を含む。ロボット技術の育成だけではなく、作品(コンテンツ)として評価を行うことで、ロボット利用技術を習得・体験

セールスポイント

理系学生だけではなく、デザイン学科のセンスを活用
ビデオコンテンツのHPによる常時公開

概要

パーソナルロボットの価値の源泉を「実体の動き(モーション)」と捉え、これをフィーチャしたコンテンツ(モーションメディアコンテンツ)を競い合う

工夫点

コンテンツを実現するロボット技術に関しては、主要ロボット関連学会にてOSを企画し、デザインと技術の両面からアプローチ

成果

一連の活動が、「ナビロボ」(カーナビ情報をロボットモーションでドライバへ提示)開発に繋がった

作成者、連絡先

計測自動制御学会SI部門モーションメディア部会
広島市立大学 岩城 敏 iwaki@hiroshima-cu.ac.jp

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パソコンを使ってロボットを制御しよう(ロボット工作教室) (佐世保工業高等専門学校電子制御工学科 助手 前田貴信)

目標(対象者と教育目標)

受講対象 長崎県北地区の中学生を対象
USBマイコンを介してパソコンからモータを制御

セールスポイント

夏休みの課題として簡単なロボットと、モータを を制御する電子回路の作り方を指導
プログラムの作成方法も学ぶ

概要

トランジスタ増幅回路⇒モータの回転制御と いった制御の流れを作成する
HSP言語によるプログラムを作成し、USBマイコンを介した外部機器の制御法を体験する

工夫点

ロボットは単純だが制御次第で面白い動作をする
プログラムはサンプルを準備しわかりやすくする
学生らが説明することで親しみやすくする

作成者、連絡先

佐世保高専 前田貴信 0956-34-8491、t-maeda@post.cc.sasebo.ac.jp

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ROBO-BLOCKによるロボット組立て実習 (産業技術短期大学 二井見 博文)

目標(対象者と教育目標)

短期大学2年生
ロボットの構造を理解する
創造性を育成する

セールスポイント

簡単な部品で様々なロボットを作ることができる
直接教示ができるため、モーション作成が簡単

概要

サーボモータをブロックのように組み合わせて、ロボットを作成することで、様々な形態のロボットを作成することができる

工夫点

ブラケットにネジ止め用の多数の穴があけてあり、様々な位置で組み合わせることができる

成果

ロボットの基本的な構造を理解させることができた
様々なオリジナルのロボットを作ることができた

特記事項

学生は教員が想像もしていない様々な形態のロボットやユニークな動作を作成した

作成者、連絡先

産業技術短期大学 二井見博文、niimi@cit.sangitan.ac.jp

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