7月2日RTM・RTCセミナー開催のお知らせ

NEDO特別講座(ロボット技術経営)では、ロボット産業の活性化、競争力強化を図るため、「国富を担うロボット共通基盤を構築するための人材の育成、交流、研究の活性化」を目指して、「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」 で研究開発されたRTミドルウェアやその上で機能するRTコンポーネントの規格化、標準化、オープンソース化、汎用モジュール化、資格制度化、産業基盤化等を通じた普及と社会定着に取り組んでいます。
 本取り組みの一環として、これらの分野をカバーする第一人者の方々をお招きして体系的なセミナーを開催し、ソフトウェアインフラの技術経営に関する議論を深めることとなりました。
 このセミナーで利用されるパワーポイントは、ロボットソリューションの体系的蓄積を念頭においたサイト、ロボペディアに集積していきます。
      http://robopedia.sakura.tv
 本セミナーへの多数の方々のご参画とともに、後日セミナーの内容を知っていただき、特に、関連ロボット技術、ロボット教育、そして、ロボット技術経営の観点からも、このロボペディアもあわせてご活用いただければ幸いです。

主催

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人東京大学

日時

2013年7月2日 12時50分から15時30分まで

場所

東京大学本郷キャンパス工学部2号館3階31A会議室

ご講演

① 市販デバイスをRTC化するRTC-CANopen:芝浦工業大学 水川 真
② オープンFAソフトウェア基盤技術“ORiN2”:デンソーウェーブ 犬飼 利宏
③ 「住宅メーカーから見たHEMSの現状と課題」:ミサワホーム総合研究所 飯島 雅人
④ 生産ロボットを進化させる知能化技術:三菱電機 野田 哲男

詳細


① 市販デバイスをRTC化するRTC-CANopen:芝浦工業大学 水川 真


スライド1ロボット普及の阻害要因となっているの高価格個別設計専用デバイスではなく,実績のある市販CANopenデバイスを簡単にRTC化し,ソフトコンポーネント化するとともに,プラグアンドプレイにより,システムを簡便に構築可能とする,国際標準規格RTC-CANopenを紹介する.併せて,設計資産の継承を容易とするUML,SysMLによるモデルベース設計開発教材と実施例についても報告する.



② オープンFAソフトウェア基盤技術“ORiN2”:デンソーウェーブ 犬飼 利宏


スライド1オープンFAソフトウェア基盤技術ORiN Version 2.1 を紹介する.そこでは,ORiNの概要から,ORiNで何ができるのか,誰が企画や仕様を管理しているのか,どうやって使うのか等を事例を交えながら説明する.また,今年度作業開始予定のORiN Version 3.0の計画についても紹介し,今後の展望を述べる.



③ 「住宅メーカーから見たHEMSの現状と課題」:ミサワホーム総合研究所 飯島 雅人


スライド1現在、補助金制度によりECHONET Liteを搭載したHEMSの導入が進み、ネットワークを通じた家電・設備機器の制御が便宜的には可能となりつつある。しかし、エネルギーの可視化とリモコン機能レベルに止まって防犯等の基本的な機能も提供されていないのが現状である。
また、HEMSコントローラのハードウェア基本設計とソフトウェアの実行環境がまちまちで、異なるメーカーの機器間でアプリの共通化が出来ず、住宅全体で求められる様々な機能を全て機器毎に開発しなければならない恐れがある等の様々な問題がある。
こうした課題を解決し持続的バージョンアップが可能な住宅を実現する為に何を行うのか、そこにRT応用の可能性があるのかについて所見を述べ
たい。



④ 生産ロボットを進化させる知能化技術:三菱電機 野田 哲男


スライド1
要旨:
次世代の生産システムを如何に構築すべきかとの問題に対して,本研究では自律型セル生産ロボットシステムが選択肢の一つとなることを提案する.

概要:
機種切替が迅速で,かつ長時間連続操業可能な,生産現場へ導入できるロボットセル生産システムを実現するために必要な知能モジュール群と,それら知能モジュールよる統合システムの開発を目的に,NEDOプロを活用した産学連携による研究開発を紹介する.


なお,当日は15時40分より,「災害対応ロボットセミナー」を開催いたします.こちらも合わせてご参加ください.

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「神戸RT(ロボットテクノロジー)構想」の取り組みについて(神戸市産業振興局経済部工業課 高原 昇)

スライド1 神戸市では、平成14年度より特定非営利活動法人国際レスキューシステム研究機構(IRS)、(公財)新産業創造研究機構(NIRO)神戸ロボット研究所などと連携し、産学民官が一体となって、以下の3つの柱を基本に「神戸RT(ロボットテクノロジー)構想」を推進している。
① ロボット開発を通じた産学官の連携によるものづくり技術の高度化と市内産業の振興
② 市民や次代を担う子どもたちにロボットを通じた夢とものづくりの楽しさを伝える
③ ロボットによる豊かで安全・安心なまちづくりの実現
本講演では、本構想による取り組みの背景や、「神戸ロボット工房」「神戸RTビジネスプラットフォーム」などの事業のご紹介とともに、実際に産学官で取り組んでいる開発案件を通じ、ロボット開発の成果と課題についてご紹介したい。

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あいち次世代ロボット産業振興の取組について(愛知県産業労働部産業振興課次世代産業室 室長補佐 阿知波智司)

スライド1愛知県のロボット製造業は、全国の製造品出荷額等のうち23.9%(平成22年工業統計)を占め、工場で利用される産業用ロボットを中心に、全国トップシェアを誇っています。
 昨今の少子高齢化の進展を背景に、県内の企業や大学では、家庭や医療・介護福祉施設などにおいて利用が期待される生活支援ロボットについても、研究開発が盛んに行われています。
 本県では、今後取り組むべき産業労働政策の中期的な計画「あいち産業労働ビジョン2011-2015」において、ロボット産業の振興を「内需型新産業育成プロジェクト」の一つに位置づけ、企業や大学による実証実験や普及促進の取組を支援しています。
 具体的には、愛・地球博記念公園を次世代ロボットの実証実験の場としての提供や、医療・介護ロボットの展示・講演会の開催など行ってきており、本講演では、こうした取組をはじめ、今年度の計画について紹介します。

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「つくばロボット特区」の取組と今後の方向等について(つくば市 科学技術振興課 大久保 剛史)

スライド1つくば市では、筑波研究学園都市が有するポテンシャルを最大限に活かしつつ、人とロボットが共生する社会を目指して、「人に優しい次世代ロボット技術・産業」の育成に取り組んでいます。
 地域の貴重な資源とも言える地元の大学、研究機関のロボット技術研究者、企業、市民、国家プロジェクト等と連携・協業し、真の産学官民連携を推進しており、これまでの新産業創出や他地域に先駆けた「ロボット特区」における取り組みにより、「特区」ならではの様々なデータや知見、情報、施設・設備、人的ネットワーク、技術交流等が進み、課題等も明らかになってきました。
 今回は、「公道における走行試験」「生活支援ロボット安全検証センター」「つくばチャレンジ(ロボットコンテスト)」等を含めて、つくば市の取組の概要、今後の予定等について説明いたします。
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「さがみロボット産業特区」の取組について(神奈川県 産業労働局 産業・エネルギー部 産業振興課 調整グループ グループリーダー 矢島 裕久)

スライド1 神奈川県では、全国を上回るペースで進む高齢化や、切迫する自然災害への対応が課題となっていますが、これらの課題を解決するには人間の力だけでなく、生活支援ロボットを活用することが有効だと考えています。そこで本県では、平成24年9月に「さがみロボット産業特区」を地域活性化総合特区として指定するよう国に申請し、平成25年2月に指定を受けました。
本特区では、生活支援ロボットの実用化や普及を促進していくことにより、産業面から県民の「いのち」を守り、県民生活の安全・安心の確保や地域社会の活性化を目指しています。具体的には、生活支援ロボットの研究開発・実証実験等の促進や、ロボット関連産業の集積促進に取り組みます。
今回は、これらの取組の概要について説明させていただきます。

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次世代ロボットの法的課題について(花水木法律事務所 小林 正啓)

スライド1わが国が次世代ロボットの開発に取り組んで久しいが、法制度の整備は未だ緒に就いたばかりである。わが国の次世代ロボットが直面する法的課題の現状と将来、世界的取組の一端についてご紹介する。

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「地域・コミュニティーを活用したロボットシステム共創」について(千葉工業大学 平井 成興)

平井 ロボット技術にイノベーションの基盤として期待がよせられて久しい。その一方で、社会へのロボット導入はなかなか進まない状況にある。ロボットの研究開発やプロジェクトの成果の活用を促進するためには、プロジェクトに参画してきた開発者自身の努力だけでなく、社会実装を視野にいれた様々な組織や人材を巻き込んだ普及方法など、新しい工夫が必要と考える。本プロジェクトは地域・コミュニティの特性を活用することでロボットの社会実装実現を強化しようというものである。応用を目指す人材に知れ渡るようにすることをはじめ、実社会のなかでどのようなニーズがあるのか、ロボットの非専門家であるユーザとロボット研究者・技術者・開発者をどのように繋いでゆくのか、社会実装のネックとなっている問題は何なのであるかといった総合的なソリューションの構築を目指している。

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RTミドルウェアの実用化の取り組み ~機能安全対応RTミドルウェア「RTMSafety」~(株式会社セック 中本 啓之)

スライド1RTミドルウェアを実用レベルで利用するためには、安定性や品質、メーカによる保守など、現状まだいくつかの課題があります。
本発表では、RTミドルウェアを適用したロボットシステムの実用化に向けた課題を示すとともに、その解決策として、実用的なRTミドルウェアの実装とその適用事例について紹介します。
特に、人の生活支援をするサービスロボットにおいては、安全性・信頼性の確保が重要な課題となっています。そこで、安全かつ信頼性の高いサービスロボットを短期間、低コストで実現する機能安全に対応したRTミドルウェア実装「RTMSafety」について、開発の背景や機能概要、適用事例について紹介します。
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