ネットワーク対応次世代無人化施工システム(株式会社熊谷組 北原 成郎)
雲仙普賢岳の災害対応以来約20年の歴史がある無人化施工技術は。その技術は進化しており、災害対応能力は向上してきた。東日本大震災以降その技術の役割は注目を集めており、大規模な災害への迅速な対応が求めらえている。近年の情報通信技術の発達により、無人化施工では無線資源の有効利用やシステムの柔軟性からネットワーク技術を有効利用することが重要になっている。
本講演では、遠隔操作式建設機械による実際の施工から、フィールドロボットの重要性を説明する。3.11以降実施した光ファイバーを利用した遠隔地からの操作実証実験および天然ダムへの災害対応事例を中心に、最近の無人化施工技術の課題と今後の方向性について報告する。
9月6日 災害対応ロボットシンポジウム開催のお知らせ
産業競争力懇談会COCN (Council on Competitiveness Nippon)では、国の持続的発展の基盤となる産業競争力を高めるため、科学技術政策、産業政策などの諸施策や官民の役割分担を、産官学協力のもと合同検討により政策提言としてとりまとめ、関連機関への働きかけを行い、実現を図る活動を実施しています。平成23年度及び24年度には、東日本大震災及び福島原発事故でその必要性がクロースアップされた防災ロボットとその運用システムについて提言をとりまとめております。
今回、日本ロボット学会特別行事では、上記CoCNの平成25年度の活動をとりあげ、その周知ならびに議論を深めるためのシンポジウムを企画しました。皆様のご参加と活発なご議論をお待ちいたしております。
このセミナーで利用されるパワーポイントは、ロボットソリューションの体系的蓄積を念頭においたサイト、ロボペディアに集積していきます。
http://robopedia.sakura.tv
本セミナーへの多数の方々のご参画とともに、後日セミナーの内容を知っていただき、特に、関連ロボット技術、ロボット教育、そして、ロボット技術経営の観点からも、このロボペディアもあわせてご活用いただければ幸いです。
主催
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人東京大学
日時
2013年9月6日 10時00分から12時40分まで(開催の都合により時間に変更があります)
場所
首都大学東京南大沢キャンパス(日本ロボット学会学術講演会併催行事)
ご講演
①産業競争力懇談会「災害対応ロボットセンター設立構想プロジェクト」の概要
淺間 一(東京大学大学院工学系研究科 精密工学専攻 教授)
②WG1について:災害対応ロボットの評価・認証・実証試験・フィールド・評価法・訓練・競技会に関する検討
田所 諭(東北大学大学院 情報科学研究科 応用情報科学専攻 教授)
③WG2について:災害対応ロボット技術に関する情報収集とデータベース化とその運用
油田 信一(芝浦工業大電気工学科 教授(特任))
④WG3について:COCN「災害対応ロボットセンター設立構想」プロジェクト 配備WGの検討状況について
秋本 修(日立製作所)
⑤まとめ
講演概要
①産業競争力懇談会「災害対応ロボットセンター設立構想プロジェクト」の概要:淺間 一(東京大学大学院工学系研究科 精密工学専攻 教授)
東日本大震災および福島原発事故が発生した際,人が行うことが困難な様々な作業においてロボットや遠隔操作機器の活用が求められたが,迅速かつスムーズにそれらが導入できたわけではない.今後の災害や事故に備えるためには,その課題を分析するとともに,それをいかに解決するか検討する必要がある.産業競争力懇談会では,平成23~24年度に「災害対応ロボットと運用システムのあり方」プロジェクトを実施し,災害対応ロボットの社会実装を行うための提言をまとめた.平成25年度にはそれを受け,「災害対応ロボットセンター設立構想」プロジェクトを実施し,センター設立に向けた提言をまとめている.本講演ではその概要について述べる.
②WG1について:災害対応ロボットの評価・認証・実証試験・フィールド・評価法・訓練・競技会に関する検討:田所 諭(東北大学大学院 情報科学研究科 応用情報科学専攻 教授)
COCN災害対応ロボットセンター設立構想プロジェクトWG1(評価ワーキンググループ)では、災害対応ロボットの評価・認証・実証試験・フィールド・評価法・訓練・競技会に関する検討を進める計画で議論を開始した。本講演では、議論の背景を中心に、その活動の目指すところを紹介する。
③WG2について:災害対応ロボット技術に関する情報収集とデータベース化とその運用:油田 信一(芝浦工業大電気工学科 教授(特任))
2013年度COCN「災害対応ロボットセンター設立構想」プロジェクトWG2で検討している、災害対応ロボットに関する技術とニーズのデータベースについて、そのあり方等を報告する
概要:
1.背景と目的(必要性)
・福島原発事故対応における技術カタログの必要性
・災害対応ロボットの技術開発の促進
2.技術カタログとニーズカタログの果たすべき役割
・災害時に適切な技術を生かす(有事)
・災害に役立つ技術を育てる(平時)
3.検討しているデータベースの考え方
(1)対象とする技術の範囲
(2)掲載する内容・項目について
(3)技術情報、ニーズ情報の収集・登録方法
(4)技術の評価
(5)データベースの継続的な運営について
④WG3について:COCN「災害対応ロボットセンター設立構想」プロジェクト 配備WGの検討状況について:秋本 修(日立製作所)
2011年3月の東日本大震災では各種防災機関が懸命な人命救助活動を実施したが、死者、不明者は約19,000人、その92%は津波による溺死であった。国は将来の大規模災害において人命を守るために、国土強靭化に向けた各種施策を計画・実施している。
配備WGでは発災後の避難誘導及び対策本部の意思決定に必要な早期情報収集、危険な状況下における人命救助活動支援に災害対応ロボットを有効に用いるための配備と運用に関し、既存の各種防災機関に有機的に組み入れる方策を検討しており、その検討状況について紹介する。
会場の様子
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参加登録
参加費は無料です
当日,会場での登録も可能ですので,お誘い合わせの上,ご来場ください.会場受付ではお名刺を頂戴しておりますので,お名刺をご持参くださいませ.
問い合わせ
ブラウザのクッキーを使用可能にして登録ください.社内セキュリティ等の問題で登録作業が行えない場合は,お手数ですが右上の問い合わせフォームより,必要事項をご記入の上,「〇〇セミナー登録希望」とご連絡ください.
登録作業を行うと,返信メールが送られます.1日経っても確認メールが届かない場合は,問い合わせフォームよりご連絡ください.
本ウェブサイト,本セミナーに関する問い合わせも右上の問い合わせフォームよりご連絡ください.
9月3日RTM・RTCセミナー開催のお知らせ
NEDO特別講座(ロボット技術経営)では、ロボット産業の活性化、競争力強化を図るため、「国富を担うロボット共通基盤を構築するための人材の育成、交流、研究の活性化」を目指して、「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」 で研究開発されたRTミドルウェアやその上で機能するRTコンポーネントの規格化、標準化、オープンソース化、汎用モジュール化、資格制度化、産業基盤化等を通じた普及と社会定着に取り組んでいます。
本取り組みの一環として、これらの分野をカバーする第一人者の方々をお招きして体系的なセミナーを開催し、ソフトウェアインフラの技術経営に関する議論を深めることとなりました。
このセミナーで利用されるパワーポイントは、ロボットソリューションの体系的蓄積を念頭においたサイト、ロボペディアに集積していきます。
http://robopedia.sakura.tv
本セミナーへの多数の方々のご参画とともに、後日セミナーの内容を知っていただき、特に、関連ロボット技術、ロボット教育、そして、ロボット技術経営の観点からも、このロボペディアもあわせてご活用いただければ幸いです。
主催
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人東京大学
日時
2013年9月3日 12時40分から15時20分まで(開催の都合により時間に変更があります)
場所
東京大学本郷キャンパス工学部2号館3階31A会議室
ご講演
① DAQ-Middlewareについて:高エネルギー加速器研究機構 千代 浩司
② UNRプラットフォームを用いたサービスロボットの実現:国際電気通信基礎技術研究所 (ATR) 亀井 剛次
③ RTM・ROSの相互運用技術:東京大学 岡田 慧
④ インターネットを活用したロボットサービスと関連技術とRSiの取り組み:産業技術大学院大学 成田 雅彦
詳細
①DAQ-Middlewareについて:高エネルギー加速器研究機構 千代 浩司
DAQ-MiddlewareはRT-Middlewareを拡張した実験データ収集用ソフトウェア構築のためのフレームワークです。
加速器を使用した実験には素粒子原子核実験、および物質・生命科学実験などのさまざまな実験があります。実験装置(検出器)から得られるアナログ信号をデジタル化し、さらに計算機に取り込みストレージシステムに格納し、オンラインデータ解析を同時に行うデータ収集システムは大変重要なパートです。最近ではたくさんの計算機を利用しネットワーク分散化したシステムとなっています。
DAQ-Middlewareおよび適用事例などを紹介します。
②UNRプラットフォームを用いたサービスロボットの実現:国際電気通信基礎技術研究所 (ATR) 亀井 剛次
ユビキタスネットワークロボット技術は、 商業施設・病院・家などのさまざまな場所における人々の活動の支援を目的として、ロボット、スマートフォンアプリ、環境センサなどがネットワークを介して連携して人々にサービスを提供するための基盤技術です。
高齢者・障がい者を対象としたライフサポートに関するサービスの実証実験を通して、ロボットやロボットサービスを連携させるための技術仕様の検討と国際標準化を進め、昨年度よりそのソフトウェアをUNRプラットフォームとしてオープンソースで公開しています。
本講演では、UNRプラットフォームの概要と、今後の展開としてのRTミドルウェアとの連携について紹介させていただきます。
本講演では,NEDO知能化プロジェクトでは技術開発をすすめてきたOpenRTMミドルウェアを基盤としたシステムと,海外で急速にユーザを増やしてきているROSを中心としたロボットシステムの間にはどのような連携の形があり,どう行うのが良いのか,その相互運用の在り方について,既存のOpenRTMの通信ミドルウェアやソフトウェアモジュールは活用しながらROSとの連携を行い,そこで開発されたツールや知能モジュールを取り込むOpenRTM-ROS相互運用ソフトウェアについて,実例やサンプルプログラムを交えて紹介する. なお,当日は15時40分より,「災害対応ロボットセミナー」を開催いたします.こちらも合わせてご参加ください. 参加費は無料です Event Registration and Ticketing Powered by Event Espresso
③RTM・ROSの相互運用技術:東京大学 岡田 慧
④インターネットを活用したロボットサービスと関連技術とRSiの取り組み:産業技術大学院大学 成田 雅彦
近年、ロボット技術とインターネットやクラウドとの連携が注目されています。本講演では、これらの動向を概観し、2004年よりインターネットやクラウドを用いたロボットサービスに取り組んできたRSi(ロボットサービスイニシアティブ)の活動を紹介致します。具体的には、RSiの成果の一つであるRSNP(ロボットサービスネットワークプロトコル)、運用中のロボットサービス、RTMとRSiの連携の仕組みとその応用サービス、RTコンポーネントのWebコンテンツ化の試み、クラウド向けのマイクロサービス機能や、RSiのロードマップ等を説明致します。これらを通し、RSiやこの分野への理解を深めて頂きたいと思います。会場の様子
参加登録
当日,会場での登録も可能ですので,お誘い合わせの上,ご来場ください.会場受付ではお名刺を頂戴しておりますので,お名刺をご持参くださいませ.
問い合わせ
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9月3日災害対応ロボットワークショップ開催のお知らせ
近年、国内外で発生している自然災害、インフラや産業施設の事故、原子力災害等に対して、災害対応ロボットの活躍が期待されています。
災害対応ロボットを社会で創り育て、定着させるためには、どのような技術や施策、国内外の協力体制の構築等の取り組みが求められるか、その議論を深めるための体系的ワークショップとして
“災害対応ロボットワークショップ(NEDO特別講座)”
を、下記の要領で開催します。
これはNEDO特別講座(ロボット技術経営)の一環として、昨年度から本年度にかけて計画しているもので、災害対応ロボットを社会に実装するための研究や技術のみならず、ソリューションや技術経営の観点から取り上げ、紹介するとともに、議論を深めます。昨年度まで実施されていたNEDOの「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」についても取り上げてまいります。
本案内の最後の部分に今後の計画を記します。
なお、このワークショップの内容は、ロボットソリューションの体系的蓄積を念頭においたロボぺディアにアップロードいたします。本ワークショップへの多数のかたのご参画とともに、のちに後日ワークショップの内容を知っていただく上でも、特に、関連ロボット技術、ロボット教育、そして、ロボット技術経営の観点からも、このロボぺディアもあわせてご活用いただければ幸いです。
災害対応ロボットワークショップ全体像(敬称略)
11/12 火 吉田智章 (千葉工大,移動ロボット)
1/7 火 浦環(東大,水中ロボット)
主催
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人東京大学
日時
2013年9月3日 15時40分から18時20分まで(開催の都合により時間が変更となることがあります)
場所
東京大学本郷キャンパス工学部2号館3階31A会議室
ご講演
① ネットワーク対応次世代無人化施工システム:株式会社熊谷組 北原 成郎
② 遠隔操作ヒューマンインタフェース:株式会社東芝 小川 秀樹
③ 計測・作業要素技術の開発(水陸両用移動装置):株式会社東芝 小舞 正文
詳細
① ネットワーク対応次世代無人化施工システム:株式会社熊谷組 北原 成郎
雲仙普賢岳の災害対応以来約20年の歴史がある無人化施工技術は。その技術は進化しており、災害対応能力は向上してきた。東日本大震災以降その技術の役割は注目を集めており、大規模な災害への迅速な対応が求めらえている。近年の情報通信技術の発達により、無人化施工では無線資源の有効利用やシステムの柔軟性からネットワーク技術を有効利用することが重要になっている。
本講演では、遠隔操作式建設機械による実際の施工から、フィールドロボットの重要性を説明する。3.11以降実施した光ファイバーを利用した遠隔地からの操作実証実験および天然ダムへの災害対応事例を中心に、最近の無人化施工技術の課題と今後の方向性について報告する。
② 遠隔操作ヒューマンインタフェース:株式会社東芝 小川 秀樹
災害現場において、特に作業員の立ち入りが困難な過酷な環境下にある設備内で活用が期待されるロボットの重要な共通要素技術の1つに、遠隔操作ヒューマンインタフェース技術があげられる。NEDO災害対応無人化システム研究開発プロジェクトにおいても、操作者の負担軽減や操作習得期間の短縮を目的に開発に取り組んだ。ここでは、本プロジェクトに参画したコンソーシアム各社の遠隔機器、ロボットの操作インタフェース仕様の共通化案をまとめ、それを反映した開発成果を紹介する。併せて、遠隔による操作性向上に向け、カメラ画像を基に距離センサ情報重畳表示や全方位俯瞰画像生成など開発した画像提示技術についても紹介する。
③ 計測・作業要素技術の開発(水陸両用移動装置):株式会社東芝 小舞 正文
アクセスに困難を伴うような汚濁水が溜まった地下階の調査を想定し、NEDO災害対応無人化システム研究開発プロジェクトにおいて、漏水箇所把握のためのモニタリングデバイスと、そのモニタリングデバイスを搭載することが可能な水陸両用の遠隔移動装置を開発した。また遠隔移動装置の操作を視覚的にサポートする画像処理ソフトウェアを開発した。ここでは、漏水箇所把握のためのモニタリングデバイスとして開発した、音響マイクロフォン、ドップラー流速計および超音波カメラから成る計測システムと本システムを水陸両用移動装置に搭載した組合せ水中試験について紹介する。
会場の様子
参加登録
参加費は無料です
Event Registration and Ticketing Powered by Event Espresso
なお,当日は12時40分より,「RTM・RTCセミナー」を開催いたします.こちらも合わせてご参加ください
当日,会場での登録も可能ですので,お誘い合わせの上,ご来場ください.会場受付ではお名刺を頂戴しておりますので,お名刺をご持参くださいませ.
問い合わせ
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登録作業を行うと,返信メールが送られます.1日経っても確認メールが届かない場合は,問い合わせフォームよりご連絡ください.
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災害対応無人化システム研究開発プロジェクト「通信技術の開発」(株式会社日立製作所 花見 英樹)
災害対応無人化システムにて開発される遠隔操作型移動装置が、長期的・安定的に制御・操作可能となるよう、多重性・多様性を有する無線通信システムを開発した。
①無線LAN規格に適合する周波数から異なる2種類の周波数(5.2GHz、4.9GHz)で相互バックアップ可能な通信システム。
②無線通信中継局の運搬・設置・ケーブル接続を無人にて行い、電源供給、通信信号の安定的供給を可能とする。
③無線通信中継局間のケーブル断線が生じた場合でも無線でバックアップする有線/無線ハイブリッド方式。またバッテリーにより通信環境を維持可能とする。
④無線通信中継局の故障、中継局間のケーブル断線等の故障事象を管理用コンピュータにてモニタリング可能とする。
⑤ロボット搭載通信機器を1BOX化